わたしの万華鏡

~ 職員のエッセイ集 ~
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水の大切さを感じた私の体験

エッセイ
 私は2007年6月から2年間、青年海外協力隊員としてアフリカのジンバブエとウガンダで活動させていただきました。
     
     

最初の任国ジンバブエの住居は幸いなことに水道、電気のインフラが整備されており、傍から見ると快適な住環境でした。しかし、実情はとんでもない状況でした。
 電気、水道は通っていても停電と断水が基本でした。停電は何とかやり過ごせます。電化製品は部屋になく、それでも充分生活ができましたので、ロウソクの灯りさえあれば問題ありませんでした。暗闇から見る星空はとても綺麗で、今では停電が懐かしくも感じます。
しかし、断水は大変でした。数時間の断水なら水が出る時間に料理、洗濯、水浴びといった家事や整容を済ますことができますが、それが何日も続くと大変です。日常生活を送ることは困難ですし、衛生上の問題も出てきます。水道の蛇口はあるのに、それをひねると無情にも「キュッ、キュッ」っと虚しい音が響くだけです。そういった状況が何回も続くと、私も対策を立てました。器、ペットボトル、バケツといった少しでも水を貯めることができる物には水が出る時に満杯に水を貯めました。そして、その水を無駄なく使用しました。そういった生活を送る中で、日常生活での水の消費量がとても多いことに気付きました。そこで、雨水も利用することにしました。激しいスコールが降ったときはラッキーでした。あらゆる容器に水はすぐに一杯になりますし、身一つで外に出れば天然シャワーです。まぁ、聾学校の中で生徒と同じ敷地に住んでいましたので、海パンだけは履きましたが。
   
 

ジンバブエで2年間の任期を全うする予定でしたが、国の情勢が悪化し、任国変更で途中からウガンダに再赴任しました。ウガンダで住んでいた家も幸いなことに電気、水道のインフラは整っていました。停電、断水はしょっちゅうでしたが、ライフラインに影響を与える程ではありませんでした。ジンバブエでの生活を経験したおかげで、一日くらいの断水は全く気になりませんでした。
青年海外協力隊の経験から何か変化したことはありますか?とよく聞かれます。その問いに対しては、正直よくわかりません。それは、アフリカであろうが日本であろうが一瞬一瞬を淡々と生きていることには変わりはなく、内面的な変化があるとしても、自然に気付かないレベルで徐々に変化していくでしょうから。
しかし、決定的な行動の変化はあります。それは、水を大切に使うようになったことです。手洗い、歯磨き、洗顔、食器洗いをする時は、以前は蛇口をひねったまま水を垂れ流しにして行っていましたが、今ではそれは怖くてできません。そして、それらの行動は最低限の水圧で事足りることが分かりましたので、実践しています。お風呂の残り湯も怖くて捨てることができません。洗濯、掃除に使ったりと有効利用しています。傍からみるとセコいと思われるかもしれませんが、身に付いたこの習慣を誇りに思います。
人間は水がないと生きていけません。文明は大河があった所から発生しました。エコが叫ばれる今、電気、ガスだけでなく、水の大切さも考える良い機会ではないでしょうか。
( 林 謙太郎 / 言語聴覚士 )



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