コロナ感染対策強化期間レポート

昨年初旬から耳にしない日がないコロナ感染のニュース。病院勤務の身としてはそれらのニュースに敏感にならざるを得ず、そして、それは仕事にも日々多少の影響があるものでした。
県内でも少しずつ感染が拡がる中、マスクの着用は必須、時にはフェイスシールド、手洗い、消毒と、院長からの注意喚起も日々…
決して無頓着ではない、常に注意しながらの現場でした。
が、同僚のコロナ感染の話から始まり、随分間を置いての職員と入院患者さんの感染。
今年に入ってからまさかの事態が自分の勤務先でも起こりました。
それに伴い、私の職場での日常も一転しました。
最初の二週間は、人手がなくなった受付業務。
後半の二週間は、複雑な作業が増えて大変になったナースステーション周囲のお手伝い。
普段の仕事で関わることはある場所とはいえ、内部の事情は皆無。
非常事態の中不謹慎とは言え、実際は、穏やかな日常に比較して、とてもエキサイティングな日々となりました。
学生の頃には、仕事に関してまったくもって無知で、仕事のプロの方にたくさん指導を受ける実習がありましたが、プレッシャーとストレスで思い出すだけでも大変だったことが蘇ってくるあの時期…
それと若干かぶるほどの刺激と緊張とプレッシャーと。
私にとっては、事務所での受付業務が特に緊張が強くなる時間だったのだけど、
簡単な作業しか出来ない立場だから、本当に簡単なことをするだけのはずなのに、中々それがスムーズに出来ないと言う状況…
学生の時と若干重なると同時に、「新しいことを身につけることの難しさ」を痛感する二週間でした。
コロナ感染の院内のニュースから、自分の仕事のことと、だらだらと羅列しましたが、
大変だったと言う思いと同時に、良かったと思うこともありました。
何より、非常事態に面して、普段に比べて格段に大変な業務内容になった方も多々おられたと思うのですが、愚痴愚痴と不平不満を言うことなく、それぞれが自分のできることを見極めて動かれていたこと。
非常事態にこそ人の本質が見えると思うのですが、この度はまさにそう言うタイミングだったと感じています。
また個人的には、いつもと違った場所で違った業務に触れて、ほんの少しではありますが、病院の中の1日の流れが少し掴めたようなこともあり…それは2度と出来ない(あってはならない)貴重な経験だったと言うこと。
今回の院内でのコロナ感染を通じて、見聞きしたことは、決して無駄ではなく、人間として少し知識が増えたり、感受性が豊かになったり…
そんな出来事だったなぁと言うのが今思うことです。