アサギマダラ

春に訪れた 佐礼谷の黄色い丘 (⇐2020.春投稿の記事にリンクされます。)で、神秘の蝶が飛来すると言う張り紙を見かけ
それ以降アサギマダラが飛来する時期にはきっとまた来ようとスケジュール帳にチェックを入れていました。
最近は、日々の状況(見ごろなど)はインスタグラムなどのSNSで随時チェックし、
出来るだけ良いタイミングに訪れようと作戦を立てます。
蝶にしてもきれいな景色にしても、見ごろとさらにはお天気の兼ね合いがあるので
ジャストのタイミングで訪れるのは至難の業です。
アサギマダラの情報もインスタでチェック。
そこには、例年アサギマダラが飛来する黄色い丘はフジバカマの花の開花が遅れていて、あまり集まっていないとのこと。
その代わりに黄色い丘からもう少し登った先の個人宅のフジバカマの花が咲いていて
そちらに集まっているということも書かれていました。

グーグルマップで場所にチェックを入れ、10月の末に出かけました。
そのポイントに向かうと、本格的なカメラを構えた方が数名すでにいらっしゃっていて…
写真を撮ったり、雑談されたりしていました。
山間の場所だったこともあり、日陰になるのが早く、アサギマダラも数匹飛んでいたのみでしたが、
やっと巡り会えたアサギマダラの姿を何とかスマホに収めることができました。
今まで見かけた蝶に比べて、情報通りに警戒心が薄く
あまりどたどたと近づかない限りは熱心に花の蜜を吸っていました。
地面に降り立っている蝶に手を差し出すと、しばし手の上に乗り
また飛び立っていきました。

アサギマダラのアサギ色は薄青色で、
特に派手な色味ではない蝶ですが、ふわふわと浮遊している姿が、花畑と相まって
なんとなく幻想的でもありました。
一週間前にはもっとたくさん集まっていたと言う話を、農園の方から聞き
今度また、何十匹と浮遊している姿を見たいものだと思いました。
アサギマダラは渡り蝶と言うことで有名なようです。
春から夏にかけては本州等の標高1000メートルから2000メートルほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし
秋、気温の低下とともに適温の生活地を求めて南方へ移動を開始
九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾まで海を越えて飛んでいくということが知られています。
冬の間は暖かい南の島の洞穴で過ごし、新たに繁殖した世代の蝶が春から初夏にかけて南から北上し
本州などの高原地帯に戻るという生活のサイクルをきちんと守っている、
季節により長距離移動をする日本で唯一の蝶…約4〜5か月しか生きられませんがその僅かな寿命の間になんと2000キロの旅をします。
まだまだ研究途中であり、謎が多いアサギマダラですが
それだけにロマンもひとしおと言うことかも知れません。

理学療法士 Y.D.

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