新型コロナウイルス濃厚接触者体験談

ある日突然濃厚接触者になり、病院の検査から帰宅すると、主人と息子は避難するためにホテルを予約し、荷物をまとめていました。
それからは娘と2人になり、トイレとお風呂以外は1つの部屋から一歩も出ずに過ごしました。娘との会話もすべてラインにしていました。
かわいそうだったのは、事情が理解できない犬で1日目の夜は、一晩中私のいる部屋のドアを無言でカリカリし続けました。それでもさわることはできず、朝になってトイレに行くためにリビングに行くと私の気をひくためにありえないところにウンチとおしっこをしていました。犬なりの精一杯のかまってほしいアピールだったと思います。それでも2日目からはなんとかあきらめてくれました。
後悔したのは、ふだんからもっと家族でこういう時の対策を真剣に考えておくべきだったことです。
何度も不安と孤独に負けそうで本当につらい2週間でした。
その時、ネットニュースでみた記事で成人の日に日テレの夕方のニュースエブリーで藤井アナが新成人に送ったメッセージが心に響いたので紹介させていただきます。
「成人式が中止になり多くの人が残念に思っていると思います。 (…から始まり途中省略します) ただこの新型ウィルスに苦しんだ経験は人の気持ちを理解する上でとても重要だったと思います。世の中思い通りにいかなくても誰かの批判をするのではなく、誰かのために力を発揮できる強い大人でいて下さい。」というメッセージでした。
新成人へ向けてのメッセージでしたが、まもなく何回目かの成人になろうとしている私の心にも十分届き、自宅待機中の心の支えになりました。

 

管理人注:濃厚接触者の家族のホテル避難は、個人の判断によるものです。