大阪国際美術館に行ってきました。
場所は徳島の鳴門北インターを降りてすぐのところにあります。
建物は地下3階、地上2階で、順路通り回れば4kmくらい歩くことになるので、履きなれた靴で行かれることをお勧めします。
絵画の数は1000点以上、そのすべてがレプリカで陶板という陶器の板に特殊な技術で絵を焼き付けたものです。すべて、本物と同じ大きさで展示されていてその許可を取るのはとても難しいそうです。
まず、入ってすぐのところにシスティーナ礼拝堂天井画がありそのスケールの大きさに圧倒されました。
時間によってボランティアガイドさんの案内コースがあります。
私は初めてだったのでとりあえず全館人気作品ベスト10というコースに入って1時間かけて去年人気投票でベスト10に入った絵画を見て回りました。そのあと全館見て回ったので7~8kmは歩いていると思います。回り終えたら足が棒のようでした。
今までは絵画を見ても好きか嫌いかとか見た目の美しさで判断していましたが、ガイドさんについて1枚の絵の時代の背景や技術、作者の生活のことなどを聞いたうえでじっくり見てみると今までとは違った興味がわいてきました。
例えば、松前病院の廊下の奥から3番目の腕を解剖している絵ですが、今までは少し気味の悪さを感じていました。
たまたま美術館で見つけたので調べてみるとレンブラントという作者で題名はテュルプ博士の解剖学講義という集団肖像画だそうです。
当時集団肖像画は横一列に並んで正面を向くのが一般的だったそうですが、この絵はいろんな角度をむいた顔の表情が生き生きと描かれています。死体は死刑囚で、この講義を御金持ちが入場料を支払って見学しています。右上から光が差し込み死体にスポットライトがあたっているようです。書かれた左手は右手をスケッチしたうえで合成したという説があって見ていて違和感があります。
…などと、いろいろその絵について知れば今まで気味が悪いと思っていた絵が、興味深い絵と変わりました。
大塚国際美術館に行って、少し絵の見方が変わったような気がしました。
事務職員 C.K.