石鎚山登山

以前から高い眺めの良いところは好きで、車で出かけることはあったのですが、ここ数年はハイキングに毛が生えた程度の山登りに出かける機会を持つようになりました。
伊予富士、皿ヶ嶺、瓶ヶ森、剣山、飯野山など登ってみて、はたと…
愛媛県に住んでいながら、石鎚山に登ったことがないことが気になり始め昨年満を辞して初の石鎚山登山に挑みました。
この日は山頂が紅葉のピークで人も多く、お天気にも恵まれて、最高の初登頂日和でした。

気を良くして、今年も同じタイミングで石鎚山登山を計画。
今年のその週末はお天気に恵まれず、しかし、山頂の紅葉に合わせるとするとこのタイミングしかないと思っていた私は天気予報と睨めっこし、ここだ!!と言う日を選んで石鎚スカイラインから登山口を目指しました。
途中雲行きが怪しくなり、霧が深くなり、徐々に小雨が降り始め…
駐車場に着いて車から降りた途端
寒い!寒すぎる!!
自分達のような軽装でいる人は誰もいません。
絶対にこの服装では無理!と言うことが分かるほどのひどい冷えでした。
尻尾を巻いて引き返すか、否か…
また日を改める気には全くならず、防寒着は現地調達して、いざ、小雨降る中の山登りのスタートです。

そんな天気にも関わらず、登山客はかなりの数でした。黙々と登り、途中の絶景は…見えず、ご褒美なしの山登りです。小雨ながら雨は一向に止む気配はなく、黙々と登り、何とか山頂に辿り着きました。
やっと着いたーと思ったけど、やはり山頂は霧の中…
何とか腰を下ろすところを探してとりあえず腹ごしらえしながら霧が晴れるのを待ちました。震えながら…

少し霧が晴れそうになると、周りの人達からも声が上がり、また曇り…を繰り返し、寒さでこれ以上は待てないかなと悩んでいたころ、まぁ、雨が嘘のような明るくて綺麗な山頂の景色がみえて。
これで今年もとりあえず石鎚山の紅葉が見られたと言う達成感が、この時やっと訪れたと言う、悪天候の中での登山でした。
とりあえず、良かった!と言うことで下山です。

普通ならば、下りは楽々コースのはずが、下がぬかるんで滑るためかなり引け腰で降りて、登りより沢山の時間がかかったこと、そんな状況なので途中に滑って3度も転んだこと、
山の天気は下界では計り知れないのに、備えていないと痛い目にあうこと、その3つが今回の石鎚山登山のエピソード記憶に残ったと言うことで…
今度こそは!また晴れ渡った気持ちのいい空の下の登山を楽しみたいなと思った今年の登山でした。

理学療法士 Y.M.

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