夏の終わり

八月もおわりとなれば、子供さんのおられる家庭では“夏休みの宿題できたかな?という会話が出るのではないでしょうか。

昔は、夏休みの友という冊子があって、盛りだくさんの観察や研究、自由工作や絵日記がありました。

疑問に思った事を調べましょうということで、今だにはたしていないことがあります。

私の生まれたところは田んぼの中の、蛍がたくさん出て、蚊帳に泊まるような田舎でしたが、ある時を境にぱたりときえてしまいました。田んぼに赤い旗が立ち強い農薬が使われ始めたときでした。

蛍の幼虫の餌であるカワニナが死んでしまったからだろうということでしたが、みずすましやたがめ、まつもむしやみずかまきりやたいこうち、ハグロトンボやオニヤンマまでいなくなってしまいました。

残留農薬や生物ピラミッドの生態濃縮、子供の研究には手に余る課題ですが、後にレイチエルカーソンが、沈黙の春で訴えていたのを知りました。

また近くの小さな社に大きなエノキがあって、映画の看板屋さんがあり、木を写生をしていると、そこのおじさんだかお兄さんたちがやってきて、おまえなにをしよんぞ。宿題か?なかなかうまいじゃないか、看板屋になれるぞ。などとほめてもらったことがありました。

そんな小さな思い出が今でもよみがえります。

夏休みは間もなく終わるし、地球史、人類史に比べれば一生もあっと言う間に終わるでしょう。人生の宿題なんてあるものかさえわかりませんが、まじめに取り組んだ小さな思い出が残ればよいなと思います。

麻酔科医師 Y.S.

 

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