私の故郷は伊予市の平岡というところです。
国道56号線を中山方面に向かっていくと、犬寄峠を登り始める手前の大平地区にある南山崎小学校辺りから左手に見えるガードレールが白く何本もある山の頂上標高350mに平岡地区があります。
県道225号線に沿って登って行くと山頂に差し掛かる辺りから下界が見渡せます。
天気のいい日には瀬戸内海に浮かぶ島々や広島方面まで見渡すことが出来ます。
また桜の季節には県道に沿って植えてある桜並木が本当に綺麗です。
集落南側の山頂(標高414m)には地元では「おしろのっさん」と呼ばれる城跡があります。
これは戦国時代にあった釜野城跡です。
城主は平岡左衛門大夫、坂田右衛門、菊澤道廉の三名の記録が残っているようです。城は守りが固く険しいためなかなか落ちませんでしたが、高知の長宗我部元親によって攻め落とされたそうです。
また実家の西側には「千人隠れ」という切り立った岩に囲まれた場所があります。当時の戦いの際大勢の人がその岩陰に逃げ込んで隠れていたそうですが、赤ちゃんの泣き声で敵に見つかってしまい命を落としたそうです。
この話は私の祖父母や両親に子どものころから言い伝えられてきた話で、これからも子どもや孫に伝えていきたいと思っています。
県道をさらに進んでいくと佐礼谷から国道56号線に出る事も出来ます。
ちょっとしたドライブコースにもなると思います。
ぜひ一度お出かけしてみてください。
事務職員 C.K.