棚田(内子町泉谷)

内子町 泉谷(いずみだに)の棚田に行ってきました。
内子町北表 標高470mのところにあり、面積は4ha、田んぼは95枚あるそうです。

平成11年に農林水産省から日本の棚田百選に選ばれました。
ちなみに愛媛県には他にも西予市堂の坂の棚田、松野町奥内の棚田が選ばれています。その中でも泉谷の棚田は急傾斜にあることで知られています。
高齢化、労働不足という課題を抱えながら今も3軒の農家で守っています。

水車小屋のある駐車場付近がちょうど谷の上にあってそこから斜面一杯にいろいろな形や大きさの田んぼを見下ろすことができます。
私が訪れたのは2020年梅雨の真っただ中にも関わらず、車を降りると谷を伝って吹き降ろしてくるひんやりとした風がとても爽やかでした。
春は水を張った田んぼの水面に夕日が映り込み、5月は1600本のシャクナゲが見ごろになります。夏は見事に積み上げられた石積みの棚田に青々と育った稲が映えます。秋は黄金色に実った稲が輝き、それぞれの季節の表情を楽しむことができます。

ここで育ったお米がおいしいのは
・平地の水田に比べて昼夜の温度差が大きく稲がゆっくりと熟すため。
・棚田が水源に近く水がきれいでミネラルをたっぷり含んでいるため。
・土地が狭く機械で乾燥できず天日で乾燥するため程よく乾燥されるため。
だからだそうです。
後日分かったのですがこの見事な棚田が見られるのは今年が最後になるようです。というのも高齢化と後継者不足が深刻になり、来年は田んぼの半分くらいに手のかからない栗を植えようかとオーナーさんが迷っているそうです。
この美しい景色が見られなくなるのはとても残念です。

事務職員 C.K.

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