もうすぐお盆を迎えます。
お盆にキュウリとナスに割り箸を刺してつくる精霊馬(しょうりょううま)は一般的で、
これはキュウリを馬に見たて先祖を迎える時に少しでも早く帰ってきてほしい、そして見送る時は牛に見たてたナスにのんびりと帰ってほしいと願いを込めているそうです。
お盆の風習は地域や宗派によって違います。
婚家先ではお盆にお墓参りをしますが、伊予市にある実家ではお盆は先祖を家に迎えるといってお墓参りはしません。
その迎え方も独特で
8月14日にけんどと呼ばれるふるいと女竹を使って棚をつくり、そこに桐の葉をしきます。
そこへピラミッド型に積み上げたお団子を供えます。
それを軒下に吊るし、その下で火を焚きながら鐘をたたきます。
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★ こちらで、(麻の茎を乾燥させた)おがらを炊きました。
煙と鐘の音を頼りに先祖が帰ってくると言われています。仏壇には色のついたそうめんを飾ったりします。
15日の夕方はお見送りをします。
わざといろんな型のお団子をつくり、迎える時と同様火をたき鐘をたたいて送ります。へんな形のお団子をみて笑いながら帰って行くと言われています。
見送った後は敷いていた桐の葉でお団子を包みお弁当にして川に流します。
このような風習は、これからも子供達に受けついでいってほしいと思っています。
みなさんのお宅にもいろいろな風習があると思いますが、ぜひ大切に守ってほしいと思います。
(50代 事務職員)
2015年08月