職員旅行 有馬温泉

昨年は日本三古湯のひとつである白浜温泉に、そして今年は有馬温泉でゆっくりと温泉を満喫することになった。

早朝、バスで出発し、おなじみのバスガイドさんのおしゃべりでアッという間に初日の目的地、神戸のキリンビール工場に到着した。この工場では近畿地区のビールをすべて作っているそうで、工場の広さは甲子園球場の6倍もあると聞いてびっくりした。
工場を見学した後、おいしいビールの注ぎ方を教わった。3回に分けて注ぐ方法が一番おいしいそうで、1回目はコップから40センチほど離して注ぎ、泡とビールが半々になるまで待つ、2回目は泡がコップの上にくるまで注ぐ、3回目にはコップより泡が多少つきでるように注いでも泡はこぼれ落ちない。この状態で飲むのが一番おいしいビールの注ぎ方だそうで、このビールをうちの職員が試飲してみたところ本当においしかったそうだ。

次に訪れたのは三田のプレミアムアウトレット、ファッショナブルな若者でにぎわっていた。私には退屈だったが、うちの若い女性職員は3時間歩き続けて、手にいっぱいの買い物袋を持ち、嬉しそうに帰って来た。

有馬温泉有馬温泉は想像していたより小さい温泉街で、坂道が多かった。
外湯に金の湯(炭酸泉とラジウム泉の混合(赤錆色))、銀の湯(含鉄ナトリウム塩化物強塩泉(透明))があり、体には多少刺激があるように感じた。
炭酸飲料水の発祥地がここであることをはじめて知った。
折角の機会なので外湯、内湯と体がふやけるほど温泉に堪能し、夜には美味しい料理、お酒をいただき贅沢な時間が過ぎていった。

2日目は今回の旅行の目玉である宝塚歌劇を観る予定だった。
劇場は想像した以上に大きく、綺麗で、そして人の多さにびっくりした。
でも3時間の公演を真剣に観るつもりはなかった。

ところが公演が始まると想像していたイメージがどこかに吹き飛んでしまい、ミュージカル、歌とダンスに釘付けになり、アッという間の3時間だった。
後に残ったのは感動とその余韻である。
スポットライトで演出される光と影、オーケストラの演奏、舞台道具や装置の迫力にまずは圧倒された。
宝ジェンヌに憧れ選ばれたエリ-ト達が、毎日血のにじむような練習した成果がみんなにこれだけの感動を与えるのだろう。
訪れる人の多さは歌劇団というよりも企業であり産業であると感じた。
みなさんも機会があれば一度観ることをお勧めしたい。
(戦後まもなく9年間、男性の研修生(ヅカボーイ)がいたことをみなさんは知っていましたか?)

最後に、この不景気な世の中で旅行に行かせていただいた病院と、旅行を計画し、いろいろと世話をしていただいた幹事さんに感謝したい。

来年の旅行も今から楽しみにしている。

2010年10月
三瀬裕司

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