以前のスピーチで祖母井さんがお話されたサンタさんの贈り物の件ですが、私も小さい頃のことを鮮明に覚えていて何度も思い出します。
まだ幼稚園頃だったと思いますが…当時は愛知県の高浜市という所に住んでいました。そこは、瓦を造る工場が沢山あり、ほとんどの親が共働きでその社宅に住んでいました。うちは3階建ての3階にいました。お風呂がついていなかったので、ベランダに木の丸い樽を置いて、ベニア板で囲っただけの手作りのお風呂に入っていました。
そのお風呂ができるまでは、銭湯に行っていたと思います。お風呂上がりのコーヒー牛乳が美味しくて、泡のお風呂、冷たいお風呂、熱いお風呂に入るのはとても楽しかったです。
その日がクリスマスだったか覚えていませんが…母と家に帰ると、食卓の上にリカちゃん人形の入った2つの箱が置いてありました。
もう1回は別の年の冬で雪が降っていた日です。父が指人形とピアノが入ったおもちゃを2つ持って帰ってきました。私は 『えーそれどうしたの?』 と父に聞くと、下でサンタさんと出会って受け取った…と。ガラス窓に頭をぶっつけながらもまだいるかなと 『どこ?どこ?もうおらんの?』 『どんな感じだった?』 『どんな声だった?』 と、問い詰めた記憶があります。
その2回が私にとってのサンタさんの贈り物でした。
最近になり母にその話を聞くと、銭湯の時は男風呂で別々に帰り、先に帰った父がプレゼントを置いてサンタさんをしてくれたこと、次のサンタさんに出会った時は失敗かと思ったらしく、でも私は父の言葉を信じて、ずっと外を見てサンタさんを探していたと笑って話してくれました。
(40代 看護師)
2015年01月